Macの「ショートカット」でBlenderを複数起動する方法|Dockから簡単起動
- Blender
この記事でわかること
Macでは、標準の「ショートカット」アプリに open -n コマンドを登録することで、Blenderを複数起動できます。
作成したショートカットはDockに追加できるため、ターミナルを開かずワンクリックで新しいBlenderを起動できます。
前回の記事「MacでBlenderを複数起動・複数開く方法|.commandファイルで簡単起動」では、.command ファイルを使ってBlenderを複数起動する方法を紹介しました。今回はその応用編として、macOS標準の「ショートカット」アプリを使う方法を解説します。
「シェルスクリプトを実行」アクションを使えば、.command ファイルを作らなくてもBlenderを複数起動できます。作成したショートカットはDockやSpotlightから直接呼び出せるため、ターミナルのウィンドウが一瞬表示されるのが気になる方や、アイコンを自由に設定してDockから起動したい方にも向いています。
手順は次の3つです。
- ショートカットアプリで新規ショートカットを作成する
- 「シェルスクリプトを実行」アクションでBlender起動コマンドを設定する
- 名称・アイコンを変更してDockに追加する
ショートカットとは
「ショートカット」は、Appleが提供するmacOS標準の自動化アプリです。アプリを個別に開かなくても、あらかじめ登録した一連の処理(アクション)をワンクリックで実行できます。すべてのショートカットは、この「アクション」と呼ばれる処理単位を組み合わせて作られています。
.command ファイルと「ショートカット」アプリは、どちらも open -n コマンドを使ってBlenderを複数起動する仕組みです。主な違いは、起動方法やDockへの登録、アイコンのカスタマイズ性です。
.commandファイル | ショートカットアプリ | |
|---|---|---|
| 実行時のターミナル表示 | 一瞬表示される | 表示されない |
| 事前準備 | chmod +xで実行権限の付与が必要 | 不要 |
| アイコンのカスタマイズ | 不可 | 可能 |
| Dockへの登録 | 不可(エイリアス配置は可能) | 可能 |
手順1: ショートカットアプリで新規ショートカットを作成する
Launchpadなどから「ショートカット」アプリを開きます。
右上の「+」ボタンから新規ショートカットを追加します。

新規ショートカットの編集画面が立ち上がります。右側のパネルからアクションを検索して追加していきます。

手順2: 「シェルスクリプトを実行」アクションを設定する
右上の検索窓に「シェル」と入力します。

候補に表示される「シェルスクリプトを実行」を選択して追加します。
追加したアクションのスクリプト欄に、以下の内容をコピー&ペーストします。
open -n "/Applications/Blender.app"
シェル: zsh 入力: 入力 入力を渡す方法: stdinへ はデフォルトのままで問題ありません。
ここで使用している open -n の -n は、アプリを新しいインスタンスとして起動するためのオプションです。すでにBlenderが起動している状態でも、新しいBlenderを起動できます。
💡 「管理者として実行」のチェックは初期状態でオンになっていることがあります。Blenderの起動自体に管理者権限は不要なため、実行のたびにパスワード入力を求められるのが煩わしい場合はオフにしておくことをおすすめします。
パスにスペースが含まれる場合の注意点
Blender.app では必須ではありませんが、Blender 5.2 LTS.app のようにアプリ名にスペースが含まれる場合に備えて、パスはダブルクォート " で囲んでおくと安全です。
アプリ名にスペースが含まれている状態でパスをそのまま記述すると、スペースの位置で別々の引数として解釈されてしまいます。
そのため、パス全体を次のようにダブルクォートで囲みます。
open -n "/Applications/Blender 5.2 LTS.app"
Blender 5.2 LTS・4.5 LTSなど複数バージョンを登録する場合
Macに複数バージョンのBlenderをインストールしている場合は、バージョンごとにショートカットを作成しておくと管理しやすくなります。
例えば、Blender 5.2 LTSを起動するショートカットには以下を設定します。
open -n "/Applications/Blender 5.2 LTS.app"Blender 4.5.12 LTSの場合は以下のように設定します。
open -n "/Applications/Blender 4.5.12 LTS.app"ショートカット名も「Blender 5.2 LTS」「Blender 4.5.12 LTS」のように分けておけば、DockやSpotlightから使いたいバージョンを選んで起動できます。
手順3: 名称・アイコンを変更してDockに追加する
作成したショートカットは、ライブラリ一覧で右クリックすることで各種設定を変更できます。

- 「名称変更…」:ショートカットの名前を変更できます(例:
Blenderを起動) - 「アイコンを変更…」:アイコンの絵文字や色を自由に変更できます
- 「Dockに追加」:Dockにアイコンとして常駐させ、ワンクリックで起動できるようにします
用途に合わせて名前とアイコンを設定し、Dockに追加しておくと、Blenderの複数起動がより手軽になります。
まとめ
macOSの「ショートカット」アプリの「シェルスクリプトを実行」アクションを使うことで、.command ファイルを作成しなくてもBlenderを複数起動できます。
- 「シェルスクリプトを実行」アクションに
open -n "アプリのパス"を設定する - アプリ名にスペースが含まれる場合は、パス全体をダブルクォートで囲む
- 名称やアイコンを変更し、Dockに追加すればワンクリックで起動可能
.command ファイルとショートカットアプリ、どちらも仕組みは同じ open -n コマンドです。ターミナルの表示やアイコンのカスタマイズ性など、使い勝手に合わせて使い分けてみてください。