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MacでBlenderを複数起動・複数開く方法|.commandファイルで簡単起動

  • Blender

この記事でわかること

MacでBlenderを複数起動するには、ターミナルの open -n コマンドを使用します。
.command ファイルとして保存しておけば、次回からはファイルをダブルクリックするだけでBlenderを複数起動できます。

Macで通常Blenderをダブルクリックすると、すでにBlenderが起動している場合は新しいアプリが起動せず、既存のBlenderがアクティブになります。

この記事では、open -n を使ってBlenderを複数起動する方法と、.command ファイルを作成して簡単に起動できるようにする手順を画像付きで解説します。Blender 5.2 LTSと4.5 LTSなど、異なるバージョンを同時に起動したい場合にも利用できます。

手順は大きく次の4つです。

  1. 起動スクリプトをまとめる「command」フォルダを作成する
  2. VS Codeで .command ファイル(起動スクリプト)を作成する
  3. ターミナルでファイルに実行権限を付与する
  4. .command ファイルをダブルクリックして起動を確認する

 

対象読者・必要なもの

  • Macで複数のBlenderプロジェクト、または複数バージョンのBlenderを同時に開きたい方
  • ターミナルの基本操作(コマンドを貼り付けてEnterキーを押す程度)に抵抗がない方

用意するもの

  • Visual Studio Code(VS Code)などのテキストエディタ
  • Blenderがインストール済みのMac

 

MacでBlenderを複数起動する基本コマンド

`.command` ファイルを作成する前に、まずはターミナルからBlenderを複数起動できることを確認してみます。

Macでは、`open` コマンドに `-n` オプションを付けることで、アプリがすでに起動している場合でも新しいインスタンスとして起動できます。

Blenderが `/Applications/Blender.app` にインストールされている場合は、ターミナルで以下のコマンドを実行します。

open -n "/Applications/Blender.app"

Blenderがすでに起動している状態でも、このコマンドを実行すると新しいBlenderを起動できます。

`-n` は新しいインスタンスを起動するためのオプションです。毎回ターミナルからこのコマンドを入力するのが面倒な場合は、次の手順で `.command` ファイルを作成しておくと、ダブルクリックだけでBlenderを複数起動できるようになります。

 

手順1: 起動スクリプト用の「command」フォルダを作成する

まずはスクリプトファイルを保存しておくフォルダを作成します。

1. デスクトップの何もない場所で右クリックし、「新規フォルダ」を選択します。

2. 作成された「名称未設定フォルダ」の名前を command に変更します。

3. 作成した command フォルダは、デスクトップ以外の好きな場所に移動しても構いません。

💡 フォルダをどこに置いたか、あとで確認するので覚えておいてください。

 

手順2: VS Codeで.commandファイルを作成する

ファイルを新規作成する

作成した command フォルダをVS Codeで開き、右クリック→「新しいファイル」でファイルを作成します。ファイル名は open-blender.command にします。

スクリプトの内容を貼り付ける

作成したファイルに、以下の内容をそのままコピー&ペーストします。

#!/bin/bash

open -n "/Applications/Blender.app"

ポイントは open -n の -n オプションです。これは「すでに起動していても、新しくもう1つ起動する」という指定になっています。通常の open コマンドやDock・Launchpadからの起動では、このオプションが付かないため2つ目のウィンドウが開きません。

貼り付けたら cmd + s で保存します。

 

Blender 5.2 LTS・4.5 LTSなど複数バージョンを起動する方法

Macに複数バージョンのBlenderをインストールしている場合は、それぞれのBlenderアプリのパスを `open -n` で指定することで個別に起動できます。

筆者はBlenderをバージョンごとにアプリを分けて管理しているため、バージョンの数だけ `.command` ファイルを作成しています。

例えば、Blender 5.2 LTS用のファイルは次のようにします。

open-blender-5.2-lts.command

#!/bin/bash

open -n "/Applications/Blender 5.2 LTS.app"

Blender 4.5.12 LTSの場合は次のようにします。

open-blender-4.5.12-lts.command

#!/bin/bash

open -n "/Applications/Blender 4.5.12 LTS.app"

💡 アプリの正確な名前(拡張子 .app を含む)は、/Applications フォルダを確認するか、Finderでアプリを右クリック→「情報を見る」から確認できます。

Blenderのアプリ名にスペースがある場合

`Blender 5.2 LTS.app` のようにアプリ名にスペースが含まれている場合は、**パス全体をダブルクォーテーション(`”`)で囲んでください。**

以下のようにダブルクォーテーションなしで実行すると、スペースの位置でパスが分割され、ファイルが存在しないというエラーになる場合があります。

open -n /Applications/Blender 5.2 LTS.app

正しくは次のように指定します。

open -n "/Applications/Blender 5.2 LTS.app"

 

手順3: ターミナルで実行権限を付与する

作成した .command ファイルは、そのままではダブルクリックしても実行できません。最初の1回だけ、ターミナルでファイルに実行権限を付与する必要があります。

commandフォルダのパスを確認する

まず、command フォルダが実際にどこにあるかを確認します。

VS Codeの「表示」メニュー→「ターミナル」、またはショートカットキーshift + control + ^でターミナルパネルを開きます。

開いたターミナルで以下のコマンドを実行し、現在のフォルダの場所(パス)を確認します。

pwd

実行すると、以下のように現在のフォルダの階層(パス)が表示されます。

/Users/〇〇/command

このパスは次の手順で使うので、コピーして控えておきます。

chmodコマンドで実行権限を付与する

続いて cmd + space でSpotlight検索を起動し、「ターミナル」と入力してターミナルアプリを起動します。

先ほど確認したパスのうち、/Users/ユーザー名/ より後ろの部分(例: Desktop/command)を使って、以下のコマンドの ここにコピペする の部分を書き換えます。

chmod +x ~/ここにコピペする/open-blender.command

例えば、デスクトップに command フォルダを配置している場合は以下のようになります。

chmod +x ~/Desktop/command/open-blender.command

このコマンドをターミナルに貼り付けて Enter キーを押すと、実行権限が付与されます。

📝 複数の .command ファイルを作成している場合は、ファイルの数だけこの chmod +x コマンドを実行してください。

 

手順4: .commandファイルをダブルクリックして起動確認

実行権限を付与したら、Finderで command フォルダを開き、作成した .command ファイルをダブルクリックします。

ダブルクリックすると、一瞬ターミナルが起動し、自動的にBlenderが立ち上がります。

同じ手順を繰り返す、または別バージョン用の .command ファイルを実行することで、複数のBlenderアプリを同時に起動できました。

 

Blenderを複数起動できない場合

「The files … do not exist.」と表示される

Blenderのアプリ名やパスにスペースが含まれている場合、パスをダブルクォーテーションで囲んでいないことが原因として考えられます。

例えば、以下では `Blender`、`5.2`、`LTS.app` が別々の引数として扱われてしまいます。

open -n /Applications/Blender 5.2 LTS.app

パス全体をダブルクォーテーションで囲んでください。

open -n "/Applications/Blender 5.2 LTS.app"

それでも起動できない場合は、Finderの「アプリケーション」フォルダでBlenderの正確なアプリ名を確認してください。

.commandファイルをダブルクリックしても実行できない

`.command` ファイルに実行権限が付与されているか確認してください。

chmod +x ~/Desktop/command/open-blender.command

`command` フォルダを別の場所に保存している場合は、実際のパスに合わせて書き換えます。

 

まとめ

MacでBlenderを複数起動する場合は、`open -n` コマンドを使用します。さらに `.command` ファイルとして保存しておけば、毎回ターミナルにコマンドを入力する必要がなくなり、ダブルクリックだけで新しいBlenderを起動できます。

  • open -n "/Applications/Blender.app" でBlenderを新しいインスタンスとして起動する
  • open -n "アプリのパス" を .command ファイルとして保存する
  • chmod +x で実行権限を付与する(最初の1回だけ)
  • アプリ名にスペースがある場合は、パス全体を " で囲む
  • 複数バージョンを使う場合は、それぞれのBlenderアプリを指定した .command ファイルを用意する

次回は、この .command ファイルをさらに使いやすくするために、macOSの「ショートカット」アプリと組み合わせてBlenderを複数起動する方法を紹介します。

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