nvm-windowsのインストール方法|Windows 10・11対応
- 開発環境
- Windows
nvm-windowsを導入する際に最も注意したいのは、既存のNode.jsとのPATH競合です。先に既存環境を確認してから、公式GitHubで配布されているNVM for Windows 1.2.2をインストールします。各画面では、変更が必要な項目と既定値のまま進められる項目を区別して説明します。
インストール前の重要事項:既存のNode.jsがある場合は、設定をバックアップしてから先にアンインストールします。その後、nvm-windows公式GitHubのReleasesから`nvm-setup.exe`を入手し、インストール後に新しい管理者PowerShellで`nvm version`を実行します。
| 検証項目 | 内容 |
|---|---|
| 対象OS | Windows 10/11 |
| 使用バージョン | nvm-windows 1.2.2 |
nvm-windowsとは(なぜ必要か)
nvm-windowsはWindows上で複数バージョンのNode.jsをインストールし、コマンド1つで切り替えて使うためのバージョン管理ツールです。GitHub上でcoreybutlerが公開しているオープンソースプロジェクトで、公式リポジトリは以下のとおりです。
– https://github.com/coreybutler/nvm-windows
macOS/Linuxでは[nvm-sh/nvmが広く使われていますが、これもNode.js公式ツールではありません。nvm-windowsは別の開発者が提供するWindows専用プロジェクトで、nvm-sh/nvmとコマンド体系は似ていますが、内部の仕組みや一部の仕様は異なります。
nvm-windowsが必要になる代表的な理由は次の3つです。
- プロジェクトごとにNode.jsのバージョン要件が異なる:動かすアプリによって要求されるNode.jsバージョンが異なる場合、OSに1つのNode.jsしか入れられない状態だと、バージョン要件が変わるたびに再インストールが必要になります。
- 複数バージョンをコマンド1つで切り替えられる:`nvm install`でダウンロード、`nvm use`で切り替えという2コマンドだけで、必要なバージョンへ素早く移行できます。
- 旧バージョンとの動作確認がしやすい:新しいNode.jsへのアップデート前に、旧バージョンと並行してインストールしておき、動作差分を比較できます。
nvm-windowsの動作要件
Windows 10/11環境で管理者権限があれば、追加のランタイムを用意せずにnvm-windowsをインストールできます。
| 項目 | 目安 |
|---|---|
| 対応OS | Windows 10/11(32bit/64bit) |
| 必要ディスク容量 | 18.3 MB以上(nvm-windows本体分。導入するNode.jsのバージョンごとに別途数十〜100MB程度) |
| 権限 | 管理者権限(インストール先フォルダーの作成、PATH環境変数の変更のため) |
| 前提ソフト | 不要(.NET Frameworkなどの追加インストールは不要) |
nvm installやnvm useではシンボリックリンクを作成・変更するため、通常は「管理者として実行」したPowerShellまたはコマンドプロンプトを使用します。
インストール前に既存のNode.jsを確認する
すでにNode.jsを直接インストールしている場合、nvm-windowsが管理するNode.jsとPATHが競合し、nvm useを実行してもバージョンが切り替わらないことがあります。nvm-windows公式READMEでは、導入前に既存のNode.jsをアンインストールする方法が推奨されています。
PowerShellで次を実行し、既存環境を確認します。
node -v
where.exe node既存のNode.jsが見つかった場合は、必要な`.npmrc`やグローバルパッケージの情報をバックアップしたうえで、「設定」→「アプリ」からNode.jsをアンインストールします。`C:\Program Files\nodejs`が実フォルダーとして残っていると、nvm-windowsのシンボリックリンクを作成できない場合があります。削除の判断が難しい場合は、フォルダーを消す前に内容と既存アプリへの影響を確認してください。
nvm-windowsのダウンロード方法
nvm-windowsはGitHubの公式リリースページからインストーラーをダウンロードします。
- Webブラウザで公式リポジトリのリリースページ(https://github.com/coreybutler/nvm-windows/releases)にアクセスします。
- 目的のバージョン(本記事の手順では
1.2.2)の「Assets」からnvm-setup.exeまたはnvm-setup.zipをダウンロードします。通常は直接実行できるnvm-setup.exeが簡単です。 - zip版を選んだ場合は展開し、中に含まれる
nvm-setup.exeを実行します。
セットアップ実行ファイルを起動すると、タイトルバーに「Setup – NVM for Windows 1.2.2」と表示されたインストーラーが立ち上がります。
nvm-windowsのインストール手順
インストーラーの指示に沿って「ライセンス同意 → インストール先指定 → シンボリックリンク先指定 → 通知設定 → インストール実行 → 完了」の順に進めれば、特別なオプション変更なしに導入できます。以下、実際の画面に沿って解説します。
最初に、各画面で必要になる判断を確認しておきます。
| 画面 | 判断の重要度 | 選択の目安 |
|---|---|---|
| License Agreement | 必須 | 同意しないと先へ進めない |
| Destination Location | 通常は変更不要 | 既定のインストール先を使用 |
| Active Version Location | 重要 | 既存Node.jsのフォルダーと重複させない |
| Desktop Notifications | 任意 | 必要な通知だけを選択 |
| Email Signup | 任意 | 不要なら空欄 |
| Ready to Install | 確認 | 選択したパスを確認して実行 |
1. ライセンス条項に同意する
「License Agreement」画面が表示されます。ライセンスはMITライセンス(Copyright (c) 2025 Author Software Inc. / Copyright (c) 2022 Ecor Ventures LLC.)となっています。
画面の初期状態では、ラジオボタンが「I do not accept the agreement(同意しない)」側になっている点に注意します。
- 「I accept the agreement」を選択します。
- 「Next」ボタンをクリックして次へ進みます。

2. インストール先フォルダーを指定する
「Select Destination Location」画面で、nvm-windows本体のインストール先フォルダーを指定します。
- 既定値:
C:\Users\<ユーザー名>\AppData\Local\nvm - 必要空き容量の目安: 18.3 MB以上
通常は既定値のまま「Next」をクリックします。組織でインストール先が指定されている場合のみ変更してください。

3. Node.jsのシンボリックリンク作成先を指定する
「Active Version Location」画面で、`nvm use`コマンドで切り替えた「現在使用中のNode.js」へのシンボリックリンクを作成するフォルダーを指定します。
- 既定値:
C:\nvm4w\nodejs - このフォルダーは自動的にシステムのPATH環境変数に追加される旨が画面に明記されています。
既定値のまま「Next」をクリックして進めます。

4. デスクトップ通知の設定を選択する
「Desktop Notifications (PREVIEW)」画面では、通知を受け取りたいイベントを選択します。初期状態では以下の4項目すべてにチェックが入っています。
- Node.js LTS releases(Node.jsの長期サポート版リリース)
- Node.js Current releases(Node.jsの最新版リリース)
- NVM For Windows releases(nvm-windows自体の更新)
- Author updates and releases(後継ツール「Author」の更新情報)
通知はnvm-windowsの動作に必須ではありません。必要な情報だけにチェックを残し、不要な通知は外して「Next」へ進みます。

5. メールアドレス登録(任意)を設定する
「Author Progress Email Signup」画面が表示されます。これはnvm-windowsの後継ツール「Author」に関する情報をメールで受け取るための、任意の設定です。
- 通知を希望する場合のみメールアドレスを入力します。
- 不要な場合は空欄のまま「Next」をクリックします(画面にも「Leave it blank if you do not(不要な場合は空欄のままにしてください)」という趣旨の案内があります)。

6. インストール内容を確認して実行する
「Ready to Install」画面で、これまで選択した設定内容が一覧表示されます。
- Destination location(インストール先):
C:\Users\<ユーザー名>\AppData\Local\nvm
内容に問題がなければ「Install」ボタンをクリックし、インストールを実行します。

7. セットアップを完了する
「Completing the NVM for Windows Setup Wizard」画面が表示されたら、インストールは完了しています。
- 「Open with Powershell(PowerShellで開く)」のチェックボックスが選択されていることを確認します(既定でオンになっています)。
- 「Finish」ボタンをクリックしてセットアップを終了します。

8. PowerShellでインストールを確認する
「Finish」をクリックすると、PowerShellが自動的に起動し、以下のメッセージが表示されます。
Welcome to NVM for Windows v1.2.2
PS C:\Windows\system32>
「Welcome to NVM for Windows v1.2.2」という表示とプロンプトが確認できれば、nvm-windowsのインストールは正常に完了しています。

インストール後の確認とNode.jsの導入
インストール直後の時点では、nvm-windows自体はインストールされていますが、Node.js本体はまだ導入されていません。一般的な次の手順としては、以下のようにコマンドを実行してNode.jsをインストール・有効化します。
nvm list available
nvm install <バージョン番号>
nvm use <バージョン番号>
node -v
nvm useで切り替えたバージョンが、手順3で指定したシンボリックリンク先(既定ではC:\nvm4w\nodejs)に反映されます。
コマンドが認識されない場合は、Windows全体を再起動する前に、開いているWindows Terminal/PowerShellを閉じて新しく開き直してください。PATH競合が疑われる場合は、nvm-windows 1.1.11以降で利用できる次の診断コマンドも役立ちます。
nvm debug
参考資料
まとめ
| 手順 | 画面名 | 操作内容 |
|---|---|---|
| 1 | License Agreement | I accept the agreement」を選択してNext |
| 2 | Select Destination Location | インストール先を確認してNext(既定: C:\Users\<ユーザー名>\AppData\Local\nvm) |
| 3 | Active Version Location | シンボリックリンク先を確認してNext(既定: C:\nvm4w\nodejs) |
| 4 | Desktop Notifications (PREVIEW) | 通知したいイベントを選択してNext(不要なら全解除) |
| 5 | Author Progress Email Signup | 任意。不要なら空欄のままNext |
| 6 | Ready to Install | 設定内容を確認してInstall |
| 7 | Completing the Setup Wizard | 「Open with Powershell」を確認してFinish |
| 8 | PowerShell起動確認 | Welcome to NVM for Windows v1.2.2の表示を確認 |
nvm-windowsは、公式GitHubからインストーラーを入手し、ウィザードに沿って導入します。既存Node.jsとのPATH競合とシンボリックリンク先を確認し、最後に管理者PowerShellでnvmのバージョンが表示されるところまで確認してください。