Codex(CLI・デスクトップアプリ)とBlenderをMCPで接続する方法
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今回は、Blender公式Labで公開されているMCP Serverを使って、CodexからBlenderを操作できる環境を構築します。
最終的には、Codexに
Blender MCPを使って、現在開いているBlenderのシーン情報を取得してください。
のように指示すると、Blenderで開いているシーンの情報を取得できる状態を目指します。
今回確認できた構成では、Codex CLIだけでなく、同じCodex設定を利用するデスクトップアプリからもBlender MCPを利用できました。
環境
今回使用した主な環境は以下です。
- macOS / Apple Silicon(arm64)
- Blender 5.2 LTS
- Codex CLI 0.153.4
- Python 3.12.14(arm64)
- Blender公式Lab MCP Server
- Codexデスクトップアプリ
※この記事は2026年9月時点で実際にセットアップした内容をもとにしています。MCP ServerやCodexの仕様変更によって、今後コマンドや必要な依存関係が変わる可能性があります。
全体の構成
接続イメージは以下です。
Codex CLI ─────┐
│
Codex Desktop ───┤
↓
Blender MCP Server
↓
Blender MCP Add-on
↓
Blender
CodexがMCP Serverを起動し、MCP Serverを経由してBlender側のAdd-onと通信します。
1. Blender公式MCP Add-onをインストールする
まずBlender公式LabのMCP Serverページを開きます。
https://www.blender.org/lab/mcp-server/

ページ内のAdd-onから、Blender MCP Add-onをBlenderへドラッグ&ドロップします。

Blenderへドロップすると、Extension Repositoryの追加確認が表示されます。

RepositoryのURLは公式ページから設定されたものをそのまま使用します。
「Check for Updates on Startup」は、今後の更新を確認しやすくするため有効にしておくと便利です。
- URL:Blender LabのURLをそのまま使用
- Check for Updates on Startup:ON推奨
- Requires Access Token:OFF
- Custom Directory:OFF

追加後、BlenderのExtensionsからMCP Serverがインストール・有効化されていることを確認します。

ここまででBlender側のAdd-on準備は完了です。
2. CodexがMCP Serverに対応しているか確認する
macOSでターミナルを起動します。
今回はCodex CLIがすでにインストールされている前提です。
まず以下を実行します。
codex mcp --help

Commandsにaddが存在していれば、Codex側から外部MCP Serverを登録できます。
続いて、MCP Serverの登録方法を確認します。
codex mcp add --help

今回のCodexでは、
codex mcp add [OPTIONS] <NAME> (--url <URL> | -- <COMMAND>...)
という形式になっており、コマンドを指定してstdio型MCP ServerをCodexから直接起動できます。
3. Python環境を確認する
まずPythonとpipを確認しました。
python3 --version
pip3 --version
今回、最初の環境では以下になっていました。
Python 3.14.5

pipもPython 3.14を参照しています。

このPython 3.14環境でそのまま進めたところ、後ほどcryptographyのwheelビルドでエラーになりました。
そのため、最終的にはPython 3.12 / arm64の専用仮想環境を用意しています。
4. Blender MCP専用のPython仮想環境を作る
Pythonパッケージをシステム環境へ直接インストールすると、Homebrew Pythonではexternally-managed-environmentが発生する場合があります。
そのため、Blender MCP専用の仮想環境を作ります。
python3 -m venv ~/.venvs/blender-mcp
source ~/.venvs/blender-mcp/bin/activate

ターミナルの先頭に
(blender-mcp)
と表示されれば仮想環境に入っています。
ただし今回、この時点では仮想環境がPython 3.14 / x86_64になっていたため、Apple Silicon向けPython 3.12で作り直しました。
5. Apple Silicon版Python 3.12を用意する
今回使用していたMacはApple Siliconですが、既存のHomebrewが/usr/localにあるIntel版だったため、Blender MCP用にはApple Silicon版HomebrewのPythonを使用しました。
確認には以下を使えます。
uname -m
which brew
brew --prefix
Apple Silicon本体でuname -mが
arm64
なのに、Homebrewが
/usr/local/bin/brew
/usr/local
になっている場合はIntel版Homebrewです。
Apple Silicon版Homebrewを/opt/homebrewに用意したうえで、Python 3.12をインストールします。
/opt/homebrew/bin/brew install python@3.12
確認します。
/opt/homebrew/bin/python3.12 --version
/opt/homebrew/bin/python3.12 -c "import platform; print(platform.machine())"
今回の環境では以下になりました。
Python 3.12.14
arm64
※既存のNode.js、npm、PHP、Codexなどをすべて入れ直す必要はありません。今回はBlender MCP用PythonだけをApple Silicon環境として追加しました。
Command Line Toolsが古い場合
Homebrew実行時に、使用中のmacOSをCommand Line Toolsがサポートしていないというエラーが出る場合があります。
その場合は、まずmacOSの「システム設定 → 一般 → ソフトウェアアップデート」からCommand Line Toolsを更新します。
更新が表示されない場合は、環境を確認したうえでCommand Line Toolsの再インストールが必要になる場合があります。
6. 仮想環境をPython 3.12 / arm64で作り直す
古い仮想環境に入っている場合は一度抜けます。
deactivate
以前作ったBlender MCP用仮想環境を削除します。
rm -rf ~/.venvs/blender-mcp
今度はApple Silicon版Python 3.12を明示して作成します。
/opt/homebrew/bin/python3.12 -m venv ~/.venvs/blender-mcp
仮想環境へ入ります。
source ~/.venvs/blender-mcp/bin/activate
必ずPythonのバージョンとアーキテクチャを確認しておきます。
python --version
python -c "import platform; print(platform.machine())"
以下のようになればOKです。
Python 3.12.14
arm64
7. Blender公式MCP Serverをインストールする
(blender-mcp)の仮想環境に入った状態でpipを更新します。
python -m pip install --upgrade pip
続いて、Blender Labの公式blender_mcpリポジトリからMCP Server部分をインストールします。
python -m pip install "git+https://projects.blender.org/lab/blender_mcp.git#subdirectory=mcp"
インストール後、実行ファイルを確認します。
which blender-mcp
今回の環境では以下のパスになりました。
/Users/〇〇/.venvs/blender-mcp/bin/blender-mcp
mcp.server.fastmcpエラーが出る場合
今回のセットアップでは、MCP Server起動時に次のエラーが発生しました。
ModuleNotFoundError: No module named 'mcp.server.fastmcp'
エラーメッセージでは、インストールされたmcp 2.xでFastMCPのAPIが変更されており、v1コードを動かす場合はmcp<2を利用するよう案内されました。
そのため、仮想環境内で以下を実行しました。
python -m pip install --force-reinstall "mcp<2"
バージョンを確認します。
python -m pip show mcp
Version: 1.x.xになっていれば、もう一度MCP Serverを起動します。
/Users/〇〇/.venvs/blender-mcp/bin/blender-mcp
何も表示されず、そのまま待機状態になれば正常です。
これはMCP Serverがstdio経由でMCPクライアントからの入力を待っている状態です。
動作確認できたら、
Control + C
で停止します。
仮想環境からも退出しておきます。
deactivate
9. Blender MCPをCodexへ登録する
ここからは仮想環境に入っている必要はありません。
先ほど確認したMCP ServerのフルパスをCodexへ登録します。
codex mcp add blender -- /Users/〇〇/.venvs/blender-mcp/bin/blender-mcp
成功すると、
Added global MCP server 'blender'.
と表示されます。

登録状況を確認します。
codex mcp list

blenderがenabledになっていれば登録完了です。
AuthがUnsupportedと表示されても、今回のようなローカルstdio MCP Serverでは認証を使用しないため、接続エラーを意味する表示ではありません。
また、Codexへ登録した後はblender-mcpを自分で別ターミナルから常時起動しておく必要はありません。Codexが必要に応じて登録したコマンドを起動します。
10. Codex CLIからBlenderへ接続する
Blenderを起動した状態でCodex CLIを起動します。
codex

Codexに次のように入力します。
Blender MCPを使って、現在開いているBlenderのシーン情報を取得してください。
接続できていれば、現在Blenderで開いているシーンやオブジェクトなどの情報を取得できます。

これで、
Codex CLI
↓
Blender MCP Server
↓
Blender MCP Add-on
↓
Blender
の接続は完了です。
実際の操作確認として、
Blender MCPを使って、現在のCubeをX方向に2m移動してください。
のような指示も試せます。
11. CodexデスクトップアプリからBlenderへ接続する
今回の環境では、Codex CLI側で登録したBlender MCPをデスクトップアプリ側からも利用できました。
デスクトップアプリを再起動したあと、CLIと同様に、
Blender MCPを使って、現在開いているBlenderのシーン情報を取得してください。
と指示します。

シーン情報が取得できれば接続成功です。
これで、CLIとデスクトップアプリのどちらからでもBlenderをMCP経由で操作できる環境になりました。
よくあったエラーと対処
今回のセットアップでは、主に以下のポイントで詰まりました。
| 症状 | 原因・対処 |
|---|---|
externally-managed-environment | Homebrew管理Pythonへ直接pip installしようとしている。専用venvを作成する |
Failed building wheel for cryptography | 今回はPython 3.14環境で発生。Python 3.12 / arm64の専用環境へ変更 |
pythonが見つからない | 仮想環境の外ではpythonがPATHに存在しない場合がある。source ~/.venvs/blender-mcp/bin/activateしてから実行 |
venv内がPython 3.14 / x86_64 | 古いPythonで作ったvenvが残っている。venvを削除し、/opt/homebrew/bin/python3.12を明示して作り直す |
| HomebrewがIntel扱いになる | Apple Silicon Macでも/usr/localのIntel版Homebrewを使っている場合がある。Blender MCP用には/opt/homebrewのARM版を利用 |
No module named 'mcp.server.fastmcp' | MCP SDK 2.xとのAPI差異。今回の構成では"mcp<2"に固定して解消 |
blender-mcpを実行しても何も出ない | stdio MCP Serverが入力待ちしている正常な状態 |
まとめ
今回のポイントは、Blenderへ直接Codexを組み込むのではなく、Blender公式MCP Add-onとMCP Serverを間に挟んでCodexから操作することです。
特にmacOS / Apple Silicon環境では、Pythonのバージョンだけでなくarm64 / x86_64の違いにも注意が必要でした。
最終的な環境は以下です。
Blender 5.2 LTS
↑
Blender公式 MCP Add-on
↑
Blender MCP Server
Python 3.12.14 / arm64
↑
┌─────────────────────┐
│ Codex CLI │
│ Codex Desktop │
└─────────────────────┘
MCPで接続できるようになると、シーン情報の取得だけでなく、CodexからBlender Python APIを利用したオブジェクト操作やシーン編集などへ発展させられます。
注意: Blender公式MCPは、LLMが生成したPythonコードをBlender内で実行できる仕組みです。重要な
.blendファイルで試す前にバックアップを取り、最初はテスト用シーンで動作確認することをおすすめします。